スタッフ
| 放映時期 | 2006年4月3日〜2006年7月3日 |
| 話数 | 全14話 |
| 原作 | 谷川流 |
| 監督 | 石原立也 |
| シリーズ構成 | 涼宮ハルヒと愉快な仲間たち |
| 脚本 | 山本寛、石原立也 村元克彦、ジョー伊藤 志茂文彦、谷川流 賀東招二 |
| キャラクターデザイン | 池田晶子 |
| 美術監督 | 田村せいき |
| 色彩設計 | 石田奈央美 |
| 撮影監督 | 中上竜太 |
| 編集 | 重村建吾 |
| 音響監督 | 神前暁 |
| 音楽 | 鶴岡陽太 |
| プロデューサー | 中村伸一 |
| アニメーション制作 | 京都アニメーション |
| 製作 | SOS団 |
どういうアニメか?
『涼宮ハルヒの憂鬱』は、谷川流著のライトノベルが原作となったテレビアニメ。
京都アニメーション制作で2006年に放送されました。
突飛な発言と行動で周囲を翻弄する高校生・涼宮ハルヒと、彼女に巻き込まれる形で非日常的な出来事に関わっていく「キョン」を語り手とした学園SF群像劇です。
主人公ハルヒの周囲には、宇宙人、未来人、超能力者といった超常的な存在が集結しており、彼女自身も無自覚のうちに世界に影響を及ぼす力を有しています。彼女が設立した「SOS団」を舞台に、日常と非日常が交錯する物語が展開されます。
評価
放映当時の盛り上がりはすごくて、評価は軒並み高いものでした。
・時系列をシャッフルしたエピソード構成
・緻密な演出
・美術・音響へのこだわりが非常に高い
美術、つまりは「絵が綺麗」でした。京都アニメーションの凄さを世に知らしめたキッカケの作品でした。
また、深層心理や存在論といった哲学的テーマも内包するなどアニメ表現の新たな可能性を提示した作品として高い評価を受けました。
ただ、何もかもが完璧なわけでもなく。
第2期がありまして、第1期の再放送14話に新作14話をプラスする形でした。
その第2期にエンドレスエイトという回がありまして、同じエピソードを8回繰り返すというものでした。
これが当時物議をかもしまして、繰り返されるエピソードはどうしても退屈で、評価を上げる材料にはなりえなく、当然ながら評価を下げることとなりました。
俯瞰してみれば”同エピソードを何度も繰り返す”というただの映像表現の一つでしかありません。
また、あくまでも話が同じというだけで演出・絵コンテ・作画監督が違うためカットの使いまわしもあまりなく、本当に8回リメイクしてるような感じです。なんでこんな手間かけた?って思っちゃうのが正直なところです。
後の「涼宮ハルヒの消失」を観たり、そもそも”何回放映する”のかが最初から分かっていれば(エイトってサブタイトルにあるんだから容易に予想はつきますが)ここまでの評価を落とすことはなかったのではないかと考えられるため、リアルタイム放映には向いていない表現だったのではないでしょうか。
多くの人に受け入れられる表現だったかというとそうではなかったと。
現在は配信サービスによる視聴が主ですので一気に観るか飛ばしながら観るか倍速で観るかといった対策が色々あるため当時ほどの不満の声は聞こえてこないでしょう。
絵が綺麗
どう綺麗だったのか、何がすごかったのか。
ここでもう少し踏み込んでみたいと思います。
作画崩壊が無かった
今も当時も大変多くの本数のアニメが放映されています
アニメは絵を手で描きます。描く絵の枚数は膨大になります。
すると物理的な限界というものがあるわけで、ある時その限界を超えてしまうことがあります。
これが一般的に言われている「作画崩壊」です。
当時も他のアニメ等では頻繁に起こっていました。
しかし、涼宮ハルヒの憂鬱にはそれがありませんでした。
「日常の自然な動作」が非常にリアルで滑らか
これはモーションアクターを使ったリファレンス動画や、実写に近い動きの研究によって実現されたものだそうですが、テレビシリーズのアニメでそこまで動かすのは当時としては極めて稀でした。
リップシンクが丁寧
全部の音(声)を閉じ・中間・開けの口の形3枚で済ますのではなく発音に応じた口の形(母音・子音)が描かれていました。
自然な動作、リップシンク、この二つは結局は演技です。実写では俳優が演じるところをアニメは絵で描きます。つまりアニメの作画というのは描くというより演じるということなんですね。
ライブアライブ
テレビ放映時12話の学園祭で歌うシーン。
ここでの異常なまでの滑らかでリアルなライブシーンは当時一番の話題をさらいました。
ロトスコープ(実際に人間が演じたものを下地にする手法)で描いたとのことですが、ゆえにとにかくリアルで、必見のシーンです。
また、エンディングのダンスも話題になり、のちに流行した「登場人物に躍らせてみる」という流れを作った最初の作品だったと記憶しています
後々には例えば”恋ダンス”などが有名になったかと思います。(TBS系テレビドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の主題歌)
まとめ
総じて高評価であり、後のアニメに多大なる影響を与えることとなった「涼宮ハルヒの憂鬱」
当時、放映された14話分ですが全話レビューしたことがあります。
その時の記事はこちら。
観ておくべきアニメではないかと思います。